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Vrindavan and Jamadaha
完璧ではない、だけど、どこか愛らしい手づくりの物たち。
女の子たちが作る服たちは、生きるにはきびしい環境の中から生まれています。
彼女たちの生活を少しでも守ることが出来たら、、、そんな想いで始めました。
Rasa & You の商品のすべての服は、インドの聖地、ヴィリンダーヴァンに住む若い女の子たちが作ったものです。
その中でもリーダー的な存在のマンタは18歳で、少し恥ずかしがり屋なとってもキュートな女の子です。
彼女は2020年にガンで母親を亡くし、この洋裁で得たお金で家族を養っています。
洋裁にたずさわる女の子たちは幼い頃から農作業や家事を手伝うなど、働いてきました。
ですが、成長しても働く場所もなく、15歳くらいになると結婚し、子供を育て、毎日働きますが、得るお金はほんのわずか。
初めてこの地を訪れた2019年、私は何も知らず、ただ彼女たちの洋服を買って喜んでいました。
そして再び訪れた2020年、彼女たちの現実を知りました。家族のこと、悲しい現実のこと、将来の夢がないこと。
彼女たちを取りまとめているお寺で暮らすシャーマプリヤは私にこう話しました。
「このプロジェクトで彼女たちの人生は変わらないかもしれない。だけど、食べ物が買える、薬が買える、ちょっとしたおしゃれもできるかもしれない。大切なのは彼女たちに仕事を作ること。働いてお金を得ること。単にお金をあげることは何のサポートにもならない。」
彼女たちが洋裁を学び、仕事を得ることで、社会の中で自立することが出来ます。結婚をしてこの仕事をやめてしまったとしても、選択肢の一つとして洋裁の仕事をまた始めることができる、自分の子供に洋服を作ってあげることができるかもしれない、そんなささやかな夢を持ちました。
そして私にできること、それは彼女たちの作った商品を日本で紹介する、ということです。
ぜひ手にとって彼女たちの手仕事を確認してみてください。
確かに仕立屋さんのような完璧さはありません。ですが、ひとつひとつに異なる表情があり、顔が見えなくても想像できるような、
どこか温かさを感じることができる、そんな一着に仕上がっています。
人と人とのコミュニケーションを感じることができ、大量生産では感じることのできない世界にひとつしかない一点物を手に入れることができる喜びがあります。服を着ることで、遠く離れたインドのヴリンダーヴァンに住む女の子の生活をサポートできる。
私はそれが心の豊かさにつながると思っています。
そしてこのことは私たちに完璧でなくても美しいことを教えてくれています。
日本では完璧を求められることが多くあると感じていますが、インド人はいたってシンプル!
色褪せてもいい、破けていてもいい、着られれば。
私はそんなインドスタイルが好きです。
完璧ではない、だけど愛らしい。
そんな物づくりを目指して。
Vrindavan and Jamadaha
インドの大聖地、ヴリンダーヴァンで受け取った沢山の愛。
すべての慈悲はジャンダハから始まった。
その恩返しの気持ちを込めて。
2019年に初めて訪れたヴリンダーヴァン。
聖者サドゥマハラージが住むムンゲルのお寺。
あの頃の私は、先の見えない現状と、変えられない現実に毎日がとても憂鬱でした。
私は生きてきたすべての人生を変えるため、仕事を辞め、買ったばかりのマンションを手放し、帰る場所のない状態で、すべてを捨てる覚悟でこの地を訪れました。「何が起こるのか見せてちょうだい。」と、ちょっと挑戦的な気持ちで。
それが9月13日。そしてその20日後、私は運命の出会いで婚約をした。
私に何が起こったのか。
それはある時、どんなことでも叶えてくれる聖者がお寺にやって来ました。
初めのうちは現実的に、仕事が見つかりますように、とか、いい条件のマンションが見つかりますようにとか考えていた私。
それが、聖者を目の前に出て来た言葉はなんと、「パートナーが欲しい。それもシニアな献身者と。」という大・大本音でした。
ずーっとずーっと探しても、祈っても、孤独で泣いてお願いしても叶わなかったこのお願いごと。
「本当にこの聖者が何でも叶えてくれるなら、、、現実的なことは頑張れば何とかなる。なら絶対自分でできない不可能なことをお願いしよう!」と、ちょっと意地悪な気持ちと本音が入り混じる中、そのババは頭をポーンと叩いて祝福をくれたのでした。
そうしたら翌日、10年来のサドゥマハラージの弟子である彼が私のところに来て、私たちは婚約することを誓ったのでした。
そう、それはまさに奇跡的な出来事でした。
どうしてこんな奇跡が起こったのか。
その秘密はこの場所、ヴリンダーヴァンに深く関係しています。
なぜならこの場所こそが、奇跡が起こる場所だからです。
ラーダーラーニーという愛の権化の愛の傘に包まれた神聖な場所だからこそ起きた奇跡でした。
そしてサドゥマハラージが最初のきっかけを作ってくれたのでした。(たまたまだったかも?)
そんな奇跡はこれだけにはとどまらず、連続して起こるのですが、(しかも慌ただしく、まくし立てるように!)
次第に芽生えてくる信念と、この場所を沢山の人にも知ってもらいたいという気持ちが芽生えて来ました。
それと同時に、彼が長年奉仕を続けているお寺の存在を知りました。
サドゥマハラージのお婆様がお生まれになったジャンダハには、地元のインド人だけが訪れるラーダーパティタパーヴァナがひっそりと祀られている小さなお寺があるのですが、
ムンゲルのお寺の人たちは私たちに、「ラーダーパティタパーヴァナの慈悲が注がれている」と皆、口を揃えて言うのです。
ええ、きっと今まで彼が奉仕で溜め込んだ慈悲を私がすべて使ったのかもしれません。
だとしたらお返しがしたい!
単純な私はそう心に誓ったのでした。
このRasa&Youで得た収益をムンゲルのお寺とジャンダハのお寺に寄付をいたします。
そしてこの地を訪れる人が増えてくれることを願って。
ラーダーパティタパーヴァナ、ありがとう。
心からの愛を込めて。